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1963年発表。
端午の節句を祝う蒲陽の町で行われた競渡(きょうと)の最中、艇の選手が倒れた。自然死に見えたが毒殺されたと判り、狄判事はふるまい酒に毒を盛られたとみて内偵へ出る。そこで若い女性に用心棒として雇われ、地元の人間が「白夫人」の伝説を恐れて近寄らない商陸林にある廃屋まで送る事になったが、彼女は廃屋で殺されてしまった。彼女の夫・の話によると、かつて宮廷から消え失せた皇帝の真珠を買う為に夫人自ら使いを買って出たのだと言う…

蒲陽へ来て一年程経った頃の話で、馬栄、喬泰、陶侃が休暇をとっていて不在中の事件。洪警部が活躍してるけど、老体なんだから働き過ぎないでよお!と心配してしまう。『江南の鐘』では死に掛けてたし。
割と早い段階で犯人は嗜虐癖のある狂人だと判明してて、この「狂人」の犯人像として判事が「普段はその凶暴な欲望を抑圧して~」とプロファイリングしてるのが現在の犯罪心理学に通ずるところあって良かった。単なる気ちがいの犯行と片付けないところが良い。
怪奇現象と信じられていた 家崩壊のきっかけとなった出来事もきちんと解明されてるところとか、気まぐれで拾った亀の使い道とか。
最後の最後で判事による被害者への思い込みが解消して大団円なんじゃなかろうか。モヤっとした終わり方(狄判事の政治の理想と現実との乖離とか)が多い中、比較的ハッピーエンドの部類かと。
そんでモンゴル相撲の女力士・良(リャン)さん強過ぎ…
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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