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ハットン荘の開かずの間――百年程前、部屋に引きこもり小説を書き綴った文学青年が原因不明の死を遂げた。罪人に対する呪いの言葉を吐きながら――その部屋が開かれて間もなく怪事が屋敷を襲った。当主が不可解な状況下で転落死し、その直後部屋の中を見た妻が卒倒したのだった。その部屋の暖炉の前の絨毯は、百年前、青年が不可解な死に方をした時と同じく水で濡れていた…事件は当主の自殺として片付けられたが、一年後、再び屋敷は悲劇に見舞われ…
不可解な事件を解決する事に長けた犯罪学者のアラン・ツイスト博士シリーズ第四作。1990年の作品。

ディスクン・カーに惚れ込み、自身も密室×怪奇のミステリを書き始めたというポール・アルテ。本国では「フランスのカー」と呼ばれているのだとか。
本作は「密室」殺人ではないけれど、「何も無い部屋」の「何を」見て「恐怖」し死んだのか?という怪奇色が強いもの。冒頭の死者の棺を暴くシーンとか、19世紀に起きた大叔父の不可解な死と濡れた絨毯の謎、そして預言者…オカルト色を盛り上げる場は充分カー並み。(しかしカーのドタバタ劇には及ばない感じ…探偵じゃなくて刑事がドタバタしてるからかなぁ…あんな人が警部とか、フランスの警察終わってるって思った所為で楽しめなかったのもある)
ウッカリシリーズものの途中を借りてしまったので、ちゃんと一作目から読まねば、と思った。
フランスのミステリはノアール系ってゆうの?悪人視点の話が多いって聞いてたから、ばきばきの古典ミステリみたいな探偵小説でびっくりした。ぐちゃぐちゃにロマンス絡んでくるけど、マァそれはそれ。横溝みたいな雰囲気もあってなかなか面白かったです。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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