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先月上旬に読み終えて放置してたから記憶があやふやであらすじうまく書けません。忘れてる作品もある…
読んだらこまめに感想メモしなきゃだなぁああ…

[創作篇]
・皮剝獄門:恩のある老人を殺した罪で打ち首された上に顔の皮を剥がされ晒し首にされた男の息子が、せめて父の骨だけでも故郷に連れ帰ろうと江戸に辿り着いたのは処刑から一年も経っていた。父は冤罪で処刑された可能性があるという話を聞いた息子は、その噂話をしていた男達に協力を仰ぎ、父の汚名を雪ごうとする…
タイトル、いきなり残酷系かよと思って身構えてしまった。大岡越前ものだった。この話なかなか良いよ、夫の泰のよりミステリしてる。

・真珠の首飾:差出人不明の小包に入っていた真珠の首飾り。どうせ良く出来たイミテーションだと思っていたが、本物である事を知る。高価なものは受け取れないと差出人と思しき同僚の男を捜すが彼は既に退職した後だった。さらに、会社の金が横領されていた事が発覚。首飾りと同額だった為、元同僚が横領したのではと疑って…
ロマンス。オチは完全に読めるけど、こうゆうの嫌いじゃあないよ。てゆうか最後、まさかのメタ文章でちょっと驚いたよ。

・白い手:警視総監を目指す警察の探偵は、近頃電車でスリを働く者の正体を「地下鉄サム」と推理し手柄を挙げようと婚約者そっちのけで職務に勤しむが…
探偵、それで良いのか…

・万年筆の由来:失恋男のぐだぐだ愚痴っぽい話。

・手:轢死者が出たので野次馬しに行く画家。死んだのは地主の弟で評判の悪い男だった。
画家という職業からか、独特の視点で事件を考察されていて面白い。(ネタバレ反転)科学的根拠がないから完全犯罪になる筈だったけど、犯人のメンタルが弱過ぎて自滅してしまうのは、彼が善人だって証でもあるよね…(反転終わり)


・無生物がものを云ふ時:行動に矛盾がある上殺害動機があり、目撃証言からも有罪だと見做された夫の無実を証明しようとする妻からの手紙。

・赤い帽子:おきゃん

・子供の日記:父が死に母子家庭で母の妹と暮す子どもの日記。母と叔母が嫌う親戚の婦人とそうめんを食べていて母親が死んでしまった前後の事。
これは…瀬下耽とか妹尾アキ夫とかで読んで辛くなったパタンのやつや…子ども視点のって、ほんと、将来真実を知ったとき、この子ドウなっちゃうのって考えて勝手に辛くなる…BBAの習性なんじゃ…

・雨:
忘れた。



・黒い靴:飼い犬がいなくなり心配する女性。恋人は仕事ばかりで構ってくれない。諦めてよく似た犬をもらいバスに乗っていると、犬を捜している時に出会った青年とすれ違い…
バスの話は、恵子と泰の間で実際に起きた事なんだって。因みに「黒い靴」は、飼っていた犬の足だけ黒かった事に由来。

・ユダの歎き
キリストを裏切ったユダの心理の動きが書かれているんだけど、如何せんこれといった信仰がないから最後まで読みきれなかった…

[翻訳・翻案篇]
・節約狂:金持ちなのにすっごく吝嗇な男の家に世間を騒がせている泥棒が入った。その泥棒の正体を暴いて会社が損しないように出来ます!という意気込みを買われて保険会社に入社した主人公が吝嗇金持ちの元へ調査に行く。盗まれたのは銀食器ばかりで、本人と女中が在宅だったにも関わらず泥棒に入られた事に気付かなかったと言うが…
これ面白かった。

・盗賊の後嗣:大盗賊の息子がちゃちな盗みしかしなくて嘆かわしいという父親。息子が盗んだ懐中時計の持ち主が金持ちだと知り、落し物を届けに来たと言って金持ちと懇意になりもっと金目のものを盗んで来いと息子に試練を与えるが…

・拭はれざるナイフ

・懐中物御用心


[評論・随筆篇]
・オルチー夫人の出世作に就いて

・密輸入者と「毒鳥」:シベリア経由でイギリスへ行った時の、列車での出来事を書いたもの。

・あの朝:泰が亡くなった日の事を書いたもの。泰を失った悲しみを表現した文章がとても奇麗なんだ…

・思ひ出

・夢:よく正夢見たという話。泰も正夢見る事があったとか。

・最初の女子聴講生:恵子は慶応初の女子学生だったらしい。その時の話。

・探偵雑誌を出していた頃の松本泰

・鼠が食べてしまった原稿

まつもと・けいこ(1891-1976)
北海道生まれ。別名・中野圭介。
父は北海道庁初代水産課長の伊藤一隆。
青山女学院英文専門科を卒業。ロンドンに日本語の家庭教師として赴任し、松本泰と知り合い結婚。1919年に夫婦で東京・谷戸で貸家業を始め、泰が刊行した「秘密探偵雑誌」に翻訳や小説を発表。
泰の死後は中国に渡り、北京でキリスト教婦人団体施設「愛隣館」の事業を助ける。終戦後帰国し、横浜で翻訳に従事。また、一時桜美林大学でも教鞭を取った。
1974年、児童文化功労賞受賞。
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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