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図書館の科学フェアーのコーナーにあったんで借りてきた。
相変わらず解剖学に興味はあるけど、というか人体の構造を知らなきゃマトモな絵が描けないので、図説が欲しいんだけど値段が…というジレンマ。

レオナルドは画家として超有名ですが、不思議な戦車を発明したり、動物や刑死者の解剖をしたり、地質学や力学を学んだりと、67年という決して長くはない生涯の内にいろんな事をしてきた。
晩年はモナリザの絵を10年掛りで仕上げ(絵筆の線を消すように点で埋め尽くしていったらしい。テレビで観た)たりしてたのに、その合間を縫ってせっせと解剖学や自然科学やなんかを独学で勉強していたってんだから頭が下がります。
レオ様が生きていた時代は、まだまだ科学が認知されていなくて、埃を被ったよーな中世の(妄想ででっち上げられた)常識が大手を振っていた。地球は宇宙の最下層だから重力が生じているだとか、他の星と違って自分で動かない(自転)し光も発さない、とかいうのが定説。
そんな時代に「月が光って見えるのは地球から発せられた光を反射しているからだ」と気付いていたレオ様…ガリレオがそれでも地球は回っているという捨て台詞を吐く100年も前に地球は最下層の駄目な星なんかじゃないって気付いてたのです。
そして迸る知的好奇心~~「私」はどこにあるのかを探ってみたり(「精神」は心臓にあるのか、脳にあるのか、という論争が起こっていた)、それまで2部屋に分かれていると信じられていた心臓が2部屋でない事に気付いてしまったり、心臓のポンプが上下運動する事を豚の心臓を用いて実験して証明したり…レオ様の手稿を見てると、自分が如何に物事に対して疑問を抱いたり不思議に思ったりせず、無頓着に生きている事を突きつけられます。人差し指を曲げ伸ばしするとき、どこの腱を使っているかなんて考えた事なかったぜ。
死体が手に入りにくかったり、保存しておく術がなかったりで、牛や豚の解剖初見から導き出された空想の人体解剖図の部分もあるけれど、確かな観察眼とデッサンでまとめられた図は圧巻です、印刷物であっても!
レオ様はこれらの研究を一冊の本にまとめて出版しようとしていたらしいけど、ついに日の目を見ることはなかった。出版されていたら超豪華本になっただろうなー。

ところで…レオナルドは病院を銀行がわりにしていたって書かれていたんだけど…
病院にお金を預けて、そっから引き出してたんだって。で、その病院で亡くなった人がいたら譲ってもらって解剖していたという。100歳の老人の解剖もしたんだって!長寿!
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