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ありそでなかった年代順の半七捕物帳。まどか出版GJ。

・お文の魂 元治元(1864)年3月[半七42歳]
記述者の私が子供の頃、幽霊や化け物の類を一切否認していた叔父が一度だけ
「おふみの一件だけは解らない」と洩らした。
その一件にはKのおじさんが関わっているらしいと感じた私は、数年後Kのおじさんにおふみの事を聞かせてもらう。
事件の発生年は後だけど、この一件が「御用聞きの半七」を知る切欠となり、のちに「半七老人」と出会い話を聞くというスタイルが確立する前フリであるので一番最初に収録されています。
本編は怪談仕掛けです。身分の低くない、女のびしょ濡れの幽霊が母子の枕元に現れるってゆう。
旗本の次男坊だったKのおじさんが幽霊の正体を内密に調べるんだけど全然手掛かりがない。
そこへ偶々やって来た半七親分に助けてもらい、見事解決、と。

・大阪屋花鳥 天保12(1841)年7月[半七19歳]
半七がまだ子分として駆け出しだった頃の殺人事件。

・石灯籠 天保12(1841)年12月[半七19歳]
行方不明になっていた娘が母を殺して消えてしまった事件。
大阪屋花鳥の後に起きた事件だけど、こちらの方が先に解決したので、この一件が半七の初手柄となる。
親分の吉五郎に認められ、その3、4年後に吉五郎が死ぬ間際に娘と結婚して跡を継げと遺言され、二代目となったのである。

・熊の死骸 弘化2(1845)年1月[半七23歳]
弘化2年1月24日の大火事が起こった。大混乱の中に現れた一匹の熊。
火災に興奮した熊は若い娘に襲い掛かったが、間に男が入って娘は助かる。
幸い、武士の親子によって熊は殺され男も助かるが、後日助けられた娘が殺されてしまう。
いつの間にか消えた熊の死骸と、娘の遺体が握っていた熊の毛の因果関係は?

・冬の金魚 弘化3(1846)年12月[半七24歳]
半七、見当違いの推理をするの段。
因みに「冬の金魚」とは、お湯の中でも生きられるという金魚の事。文化文政の頃に一度流行って廃れたものらしい。

・津の国屋 弘化4(1847)年6月[半七25歳]
常盤津の師匠、お春が出会った少女は津の国屋を追い出された娘の幽霊らしい。
彼女が死んだ年齢になった時、津の国屋の長女も死んだ。次女のお雪も今年で同じ年になる。
「津の国屋は潰れるよ」と触れてまわる幽霊。そして番頭と女将が土蔵で首を括って死んでしまう。
幽霊仕掛けの事件で、この一件の主役はお春。そして御用聞きの常吉。半七はアドバイザ。
この話好き。

・二人女房 嘉永2(1849)年5月[半七27歳]
祭りの夜に宿から消えてしまった伊豆屋の女房。同じ日、近い場所で和泉屋の女房も居なくなっていた。
この話には、半七にも解らぬ怪談染みた描写があります。

・狐と僧 嘉永2(1849)年秋[半七27歳]
溝に落ちて死んでいた僧侶の死体は、袈裟を着た古狐だった。僧は狐だったのか?

面白いですおやぶうううんん!!
やっぱ大河でやるべき検討してよエネイチケエエエ!
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