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2万人が見守る中、銃弾に斃れるロデオスター。必死の捜査も虚しく魔弾を放った凶器はその姿を消してしまった・・・という凶器消失トリックもの。
凶器の隠し場所はエラリーとほぼ同時に判ったが、犯人はまさかの・・・!である。そうでしたそうでした、そのトリックが残ってました。犯罪トリックって出尽くしたって言われているけど、正確なトリックの種類を誰が網羅しているのであろうか。乱歩?多分乱歩はメタ・ミスを知らない。てかメタもトリックに入れちゃうのか。
これは被害者が映画俳優ってのが謎解きの重大な鍵となってると思う。あとはエラリーの観察眼には脱帽!ようあげなとこまで見てるなァ。
動機に関して。
今でもやっぱり世間巷に残っている「血統」という概念(あるいは世間体)。小栗虫太郎の完全犯罪でもそうであったが、体内に一滴でも「野蛮な」血が流れているという事が他者を殺した挙句、自らの首を縄に突っ込んだり脳天に穴をぶち開けたりする原因になってしまうのがなんだかなぁと思うのである。
本編とは無関係だが、J・J(と、ジューナ)に謎解き解説をしている際、エラリーが描いた馬上の人と弾の入射角のイラスト。
3番目の入射角完全に30度ではないよ、殆ど4番目のイラストと同じだよ、何で同じ絵をふたつ掲載してるんかいなと思っただよ。そして意外と絵心のあるエラリー。臨場感出す為に態々馬のうしろに土埃を描き足すとは侮れん。
あと、今回出てきたジューナ・クイーン、16歳という設定だったが、ローマ帽子の時点で19歳だったのでは・・・?じゃ、ギリシア棺みたく初期の話かやと思いきや、過去の大観衆の中で行われた殺人にローマ帽子もフランス白粉もオランダ靴も取り上げられている。
・・・ジプシーは若返るんだろうか。
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エグチマサヤ
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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