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前作までとは違い、エラリーが大学を卒業して間もない頃の、まだまだ探偵として未完成だった頃の事件の話。
初期のエラリーは自惚れの大分強い性格で、真犯人が偽装した証拠に喰らいついてどうだといわんばかりに犯人の書いたシナリオ通りに間違った推理をしてしまう。でもそれが間違った推理である事がすぐに判明したのでエラリーはプライドをずたずたに傷付けられ、その結果後期にみられる真相が明りするまで完全秘密主義になってしまうのである。
初期のエラリーのいけ好かなさもさることながら、ヘンリ・サンプスンの気の短さも前作までとは大分違う!
そして忘れた頃にやってくるセオリー法第3番、しろうと探偵または見慣れない警察関係者犯人説がここで適応されました。うぬぬ、4作中2作にこれをだすとは・・・私の記憶はノックス犯人説で幕を閉じていた。
最後の横溝正史風にいうところの「大団円」ではカーの『皇帝のかぎ煙草入れ』のラストを思い出させるようなロマンスの始まる気配といか始まった感じの終わりでなんか良い。陰惨な事件のあとはやっぱこうゆうオチが救われる感じして良い。
そういえば前作の章題は全て語尾が「-tion」で終わっていたのだけど、今回はもっとひねって章題の頭文字を繋げると「THE GREEK COFFIN MYSTERY ELLERY QUEEN」になるという洒落っ気たっぷりのリーとダネイなのであった。
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エグチマサヤ
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寝ても覚めてもミステリが好き。最近はもっぱら「探偵小説」ブームで新しい作家さんを良く知らない。
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